
こんにちは、特養相談員ママのこむぎです🌾
先日書いたこちらの記事👇
▶ 【HSPと被害者意識】「なんで私ばっかり…」の正体を知ったら、すこし生きやすくなった
この中で、自分の思考グセや感情のクセに気づいた話を書きました。
そこから私は、自分の中にふとわいてくる感情や言動に「なんでなんだろう?」と問いかけるようになりました。
愚痴って、なんで言っちゃうの?

仕事中、他職種の人の愚痴を聞いていると、
いつの間にか自分の「愚痴ターン」になっていることがあります。
日々の生活でも
「あ、これ人に話そう」って、無意識に誰かに話す“ネタ”を探していたりする。
でも本当は——
「愚痴ばっかり言いたいわけじゃない」
「なるべく穏やかに、前向きにいたい」
そう思ってる自分も、ちゃんといます。
じゃあ、なんでやめたいのに、やめられないんだろう?
脳や心理のしくみを調べてみたら、少しずつヒントが見えてきました。
🤯 脳と心のしくみから見る「愚痴の正体」
① 愚痴を言うと、脳が“スッキリ”するから

実は、愚痴を言うと脳内でドーパミン(快感ホルモン)が出ます。
誰かに共感してもらえると「わかってもらえた!」と感じて、気持ちが軽くなる。
この“スッキリ感”を脳が覚えてしまうと、ストレスを感じたときに
「また愚痴で解消しよう」
とするようになるんですって。
② ネガティブなことに意識が向きやすい性質

人の脳には「ネガティビティ・バイアス」があります。
これは、ポジティブよりネガティブなことの方が記憶に残りやすいというしくみ。
たとえば、10個中9個うまくいっても、
1つうまくいかなかったことばかりが気になったりしませんか?
③ 本当の感情に気づけていないから

心理学では、怒りや愚痴の奥に
「本音(一次感情)」があると言われています。
たとえば「上司ムカつく!」の裏には、
「頑張りを認めてほしかった」「安心したかった」などの気持ちが隠れていたり。
本音をうまく感じ取れないと、愚痴という“二次感情”に変換されて出てしまうんです。
🌱 愚痴を「手放していく」ためにできること
「やめなきゃ」と思うほど、やめられなくなるのが人の心。
だからこそ、ちょっとだけやさしく・自然に切り替える工夫を試してみるのがいいかもしれません。
① 感情の奥を言語化してみる

愚痴が出たとき、「本当はどんな気持ちだったんだろう?」と問いかけてみる。
✔本当は認めてほしかった?
✔ ちょっと疲れてただけ?
✔ 理不尽さに悲しくなったのかも?
そうやって自分に向き合えると、愚痴よりもスッキリします◎
② 書いて、捨てる

話すとグルグルしてしまうなら、ノートやスマホに書き出してみましょう。
「今日、ムカついたこと」
「今、感じてるモヤモヤ」
そしてそのあと、びりびりに破ったり、消したりする。
それだけで、感情が整理されていきます🍃
③ 話す相手を選ぶ

愚痴って、共感しすぎる人と話すとどんどん増えていくんです。
ときには、ちょっと冷静な人に「どうしたらいいかな?」と相談する方が愚痴ループから抜け出せることも。
④ 小さな「快」を他で満たす

愚痴でドーパミンが出るなら、別の方法で快感を得ればいいんです。
- 美味しいお茶をゆっくり飲む
- 子どもとくすっと笑う
- 好きな音楽や香りに癒される
⑤ 「愚痴OKタイム」を作る

「もう絶対言わない!」と頑張るよりも、
1日10分だけ愚痴ってOKな時間を作る方が気持ちが楽になります。
時間がきたらスパッと切り替える。
すると、少しずつ“自分でコントロールできてる”感覚が育っていきます。
🕊️ さいごに

愚痴をやめたい、って思える人は、
「人にやさしくありたい」「いい状態でいたい」って願ってるからだと思うんです。
愚痴が出てしまう自分を責める必要はないはずです。
それだけ、がんばってる。
自分の心が「聞いて」って叫んでたんだと思う。
だからまずは、
「愚痴=悪」ではなく、「心の声のサイン」
として受けとめてみる。
そのうえで、少しずつ「違う形で気持ちを出せる自分」にシフトしていけたらいいなと思います。
📝この記事のまとめ
- 愚痴は「スッキリ感」を求めて脳が習慣化してしまう
- ネガティブなことに意識が向きやすい脳の特性も関係
- 本当の感情に気づけていないと、愚痴が出やすい
- 「書く」「問いかける」「快を別の形で満たす」など、無理なく整える工夫がカギ