特養相談員はなぜ大変と言われる?実体験でわかる5つの理由

生活相談員のこと

【特養の生活相談員は大変?】現役相談員がリアルに語る“しんどさとやりがい”

特養の生活相談員って、どんな仕事で、どこが大変なの?
調べても分かりにくいし、現場の空気は働く人にしか見えません。

私は特養で数年、生活相談員として働いてきました。
「大変」と言われる理由も、「でも続けられる理由」も、両方よく分かります。

この記事では、実際に相談員として働いた“リアルな大変さ”をまとめます。

■ 特養の生活相談員とは?

生活相談員は、利用者様・ご家族・多職種の“つなぎ役”です。

  • 入所相談
  • 見学案内
  • 契約手続き
  • ご家族対応
  • 多職種との連携
  • クレーム一次対応
  • 地域との相談窓口

“なんでも屋”みたいに見えるけれど、
信頼されるほど調整ごとが増えるという、ちょっとクセの強い職種です。

■ 特養の生活相談員が「大変」と言われる理由

① 感情の調整が多すぎる

相談員は、いろんな人の感情の矢面に立ちます。

  • 家族の不安・怒り
  • 職員のモヤモヤ
  • 現場との板挟み
  • 利用者さんの思い

“とりあえず相談員へ”という流れがあるので、気持ちを受け取る量が圧倒的に多いです。

② 電話と書類が終わらない

相談員デスクには常時3つの波が押し寄せます。

  • 電話
  • 来客
  • 職員からの相談

そして空いた時間に記録と書類…。
気づけば日が暮れています。

③ クレーム対応は避けられない

施設側に落ち度がなくても、
家族の不安が相談員に向かうことがあります。

  • 「なんでこんなに痩せたの?」
  • 「どうして連絡がなかったの?」
  • 「もっとしっかり見てよ」

悪気がなくても、言われると胸にきます。

④ 現場との距離感がむずかしい

相談員は現場とも家族とも関わる職種。
そのぶん、“ちょうどいい距離”を探し続ける仕事でもあります。

⑤ とにかく“頼られやすい”

優しい人ほど頼られ、仕事が増えます。
「◯◯さんなら…」と言われやすく、気づけば仕事が雪だるま。

■ それでも続けられる理由(やりがい)

  • 家族の「ありがとう」に救われる
  • 利用者様の表情の変化に気づける
  • 調整がうまくいった日の達成感

しんどい日があっても、この瞬間があるから続けられる。
相談員はそういう仕事です。

■ 特養の相談員に向いている人

  • 人の気持ちに気づける
  • 丁寧に話を聞ける
  • 距離の取り方が自然とできる
  • 感情を抱え込みすぎない
  • 調整ごとが苦じゃない

■ 向いていない人(正直に)

  • 感情を全部抱え込んでしまう
  • マルチタスクが極端に苦手
  • 電話や説明が大きなストレス
  • 調整がしんどい

ただし、これは性格ではなく“環境との相性”の話です。
当てはまるから向いてない、というわけではありません。

こむぎ
こむぎ

しんどい日はしんどい。それだけ人を支えている証拠でもります!

■ まとめ|大変。でも、それだけじゃない

特養の生活相談員は、大変です。

感情を受け取り、調整し、ときに板挟みになる仕事。

だけど同時に、誰かの不安を減らせる仕事でもあります。

もしあなたが今、相談員として迷ったり疲れたりしているなら…。

それはあなたのせいじゃありません。

それだけ気を使う仕事だから。

最後まで読んでくださりありがとうございました!