【特養の生活相談員は大変?】現役相談員がリアルに語る“しんどさとやりがい”

特養の生活相談員って、どんな仕事で、どこが大変なの?
調べても分かりにくいし、現場の空気は働く人にしか見えません。
私は特養で数年、生活相談員として働いてきました。
「大変」と言われる理由も、「でも続けられる理由」も、両方よく分かります。
この記事では、実際に相談員として働いた“リアルな大変さ”をまとめます。
■ 特養の生活相談員とは?
生活相談員は、利用者様・ご家族・多職種の“つなぎ役”です。
- 入所相談
- 見学案内
- 契約手続き
- ご家族対応
- 多職種との連携
- クレーム一次対応
- 地域との相談窓口
“なんでも屋”みたいに見えるけれど、
信頼されるほど調整ごとが増えるという、ちょっとクセの強い職種です。
■ 特養の生活相談員が「大変」と言われる理由

① 感情の調整が多すぎる
相談員は、いろんな人の感情の矢面に立ちます。
- 家族の不安・怒り
- 職員のモヤモヤ
- 現場との板挟み
- 利用者さんの思い
“とりあえず相談員へ”という流れがあるので、気持ちを受け取る量が圧倒的に多いです。
② 電話と書類が終わらない
相談員デスクには常時3つの波が押し寄せます。
- 電話
- 来客
- 職員からの相談
そして空いた時間に記録と書類…。
気づけば日が暮れています。
③ クレーム対応は避けられない
施設側に落ち度がなくても、
家族の不安が相談員に向かうことがあります。
- 「なんでこんなに痩せたの?」
- 「どうして連絡がなかったの?」
- 「もっとしっかり見てよ」
悪気がなくても、言われると胸にきます。
④ 現場との距離感がむずかしい
相談員は現場とも家族とも関わる職種。
そのぶん、“ちょうどいい距離”を探し続ける仕事でもあります。
⑤ とにかく“頼られやすい”
優しい人ほど頼られ、仕事が増えます。
「◯◯さんなら…」と言われやすく、気づけば仕事が雪だるま。
■ それでも続けられる理由(やりがい)
- 家族の「ありがとう」に救われる
- 利用者様の表情の変化に気づける
- 調整がうまくいった日の達成感
しんどい日があっても、この瞬間があるから続けられる。
相談員はそういう仕事です。
■ 特養の相談員に向いている人
- 人の気持ちに気づける
- 丁寧に話を聞ける
- 距離の取り方が自然とできる
- 感情を抱え込みすぎない
- 調整ごとが苦じゃない
■ 向いていない人(正直に)
- 感情を全部抱え込んでしまう
- マルチタスクが極端に苦手
- 電話や説明が大きなストレス
- 調整がしんどい
ただし、これは性格ではなく“環境との相性”の話です。
当てはまるから向いてない、というわけではありません。

しんどい日はしんどい。それだけ人を支えている証拠でもります!
■ まとめ|大変。でも、それだけじゃない
特養の生活相談員は、大変です。
感情を受け取り、調整し、ときに板挟みになる仕事。
だけど同時に、誰かの不安を減らせる仕事でもあります。
もしあなたが今、相談員として迷ったり疲れたりしているなら…。
それはあなたのせいじゃありません。
それだけ気を使う仕事だから。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
