
こんにちは!特養相談員ママのこむぎです!
特別養護老人ホーム(特養)では、穏やかな日常の中でも「急変」や「看取り」の場面が訪れることがあります。
この記事では、急変と看取りの違いや、現場での対応、そしてご家族ができる備えについて、介護現場からわかりやすくお伝えします。
ぜひ最後まで読んでいってくださいね!!
- 特養での急変と看取りの違い
- 急変時に介護施設がとる対応
- 看取りの流れと介護職・看護職の役割
- 年1回の「救命処置希望確認」の意味
特養とは?介護施設での暮らし
特別養護老人ホーム(特養)は、要介護度が高い高齢者が長期的に生活する介護施設です。
病院とは違い、医師が常駐していないため、日常の健康管理は介護職と看護職が行い、必要に応じて外部の医師や病院と連携します。

急変とは?介護施設で起こる体調の急変例
急変とは、普段の様子から急に体調が悪化することを指します。
特養では次のようなケースがあります。
- 急に意識がなくなる
- 呼吸が苦しくなる・ゼーゼーする
- 血圧が極端に下がる
- 激しい嘔吐やけいれん
命に関わる場合が多く、介護施設では救急搬送が基本です。
現場ではバイタルサインの確認、看護師・医師への連絡、ご家族への連絡、救急車の手配を迅速に行います。

看取りとは?特養で最期まで過ごす選択
看取りとは、ご本人やご家族と話し合い、病院への搬送ではなく施設で最期まで過ごすことを選ぶことです。
延命治療よりも「住み慣れた場所で安心して過ごす」ことを重視します。
- 救急搬送は行わず施設でケア
- 苦痛をやわらげるケア(緩和ケア)
- ご家族との連絡・面会支援
- 看護師・医師との連携
- 介護職全員で見守る
看取りの時間は、ご本人とご家族にとってかけがえのない時間です。
介護職としても心に残ります。
急変と看取りの違い
項目 | 急変 | 看取り |
---|---|---|
発生状況 | 突然の体調悪化 | あらかじめ予想される終末期 |
対応方針 | 救急搬送が基本 | 施設での見守り |
目的 | 命を救うこと | 穏やかな最期を支えること |
家族との関わり | 緊急連絡と搬送先共有 | 面会や看取り支援 |
年1回の「救命処置希望確認」の意味
特養では、毎年ご家族に「急変時に救命処置を希望するかどうか」を確認しています。
これは、緊急時に連絡が取れない場合でもご本人の意思を尊重できるようにするためです。
この確認によって、
救急隊や病院に「延命治療を希望する/しない」を伝えられ、
搬送先の選定(急性期病院・療養型病院など)にも役立ちます。
ご家族にとっても「もしものときの選択」を考えるきっかけになります。
まとめ|急変と看取りのどちらにも備えを

- 急変…突然の体調悪化で救命処置・搬送が基本
- 看取り…施設で最期まで穏やかに過ごす選択
- どちらも本人と家族の意思が大切
- 年1回の救命処置希望確認で意思を明確に
介護施設での急変も看取りも、「正解」は一つではありません。
大切なのは、その方らしい最期や時間を守ること。
日々の関わりや事前の話し合いが、もしものときの安心につながります。
この記事が、お役に立てれば幸いです。
最後まで読んでくださりありがとうございました!